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中山間地域保全会集落協議会の研修

中山間地域保全会恒例の農業施設視察研修会が今年も11月22,23日ありました。
参加者は総勢15名です。今年は臼杵市野津町の新しく出来た堆肥製造の工場です。
臼杵市土づくりセンターという名前です。
農業には欠かすことのできない土づくりをするために、自然に近い完熟堆肥を作って提供しています。
原料から完熟堆肥ができるまで6か月かかります。
昨年の8月に施設が完成して日も浅く、ようやく完熟堆肥を出荷するようになったのは、今年に入ってからだというお話でした。
材料は草木類が8割に豚糞が2割で原料調整・堆肥混合槽で混ぜますが、草木類は刈草、剪定枝その他の原料の前処理として原料を破砕する機械で5~10㎝ぐらいに破砕した後は、膨潤機と呼ばれる機械でさらに細かくし、それに豚糞を混ぜて発酵させます。
一次発酵槽で1か月発酵撹拌します。このとき発酵を促進させるために空気を吹き込んでやります。
ついで二次発酵槽に移し、ここでは2か月かけて発酵切り返しを行います。
その後熟成槽に移し、これまた3か月間、期間中3~5回の切り返しを行いようやく完熟堆肥が完成するのです。
できた堆肥は堆肥運搬車や堆肥散布車で農地に散布することができます。工場内はたい肥製造をしている所とは思えないほど臭いはありません。
貯蔵発酵中の堆肥からの臭気は脱臭槽に送られ、ここで微生物により分解されるからです。
施設を稼働させるためには相当の電力を必要としますが、その電力の半分は屋根に設置された太陽光発電でまかなっているそうです。
堆肥の名称は「臼杵夢堆肥」という名前で販売されています。大変いい勉強になりました。
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by hirose580 | 2011-11-28 16:10 | 農業
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