緒方には石風呂といわれるものが11基あります。
石風呂は蒸し風呂の一種で岸壁をくりぬき火室とその上に浴室があります。
瀬戸内海の沿岸に発達したもので主として海岸部に作られているそうです。
海から遠く離れた内陸部の緒方にあるのは珍しいといわれています。
入浴する2~3時間前から火を焚き、床石が熱くなったら薬草の石菖を上に厚く敷き、その上に横になって入浴する。
入り口には筵をかけて蒸気が逃げないようにして入ります。
一度に4~5人が入浴でき神経痛やリュウマチ、疲労回復に効果があるそうです。
これは県指定の有形民俗文化財として指定されている上戸(じょうど)石風呂です。